
屋根屋さんが現地調査に来た際、「垂木」や「野地板」といった専門用語が飛び交い、説明を受けても具体的な部位がどこなのかいまいちわからない、、なんてことありませんか?
この記事では、当社がモデルハウスとして建設したログハウスの施工写真とともに、
簡単に各部分の説明をしていきたいと思います。
(一般的な木造建築とは異なる部分があります)
現地調査や見積もりの際に、参考になれば幸いです😊
2. 屋根の仕上げ
屋根の下地について
屋根の構造のことを小屋組(こやぐみ)といいます。
母屋(もや)・小屋束(こやづか)・梁(はり)・垂木(たるき)・棟木(むなぎ)などで構成され、建物の屋根の重さを支えるための骨組みです。
一般的に屋根裏・天井裏・小屋裏などと呼ばれる部分は、この小屋組の中につくられます。

小屋裏の中に、小屋束が垂直に建てられ、その上に母屋が地面に対して水平に取り付けられます。この母屋のうち、最も高い位置(てっぺん)にとりつけられる母屋を棟木(むなぎ)と呼びます。屋根の頂部を支える部分です。
お家を建てる際に行われる「上棟式」とは、この棟木を取り付ける式のことをいいます。

この母屋の上に垂木(たるき)を取り付けます。
棟木から軒先(屋根の端)まで斜めに取り付けられ、これが屋根の傾斜となります。

垂木の上に野地板(のじいた)という木の板を張ります。屋根を葺くための下地となる板です。
一般的に、畳とほぼ同等のサイズ(91cm×182cm)で厚みが12mm以上の耐震強度の高い「構造用合板」を使用します。
「野地板が傷んでいる」状態は、この板の部分が劣化していることです。
① 腐食・腐れによるもの
木材が腐って柔らかくなり、押したり乗ったりすると簡単にへこむ状態です。
主に雨漏りや結露などで湿気が入り込んだ場合に発生します。
➁ たるみ・たわみ
屋根の一部がたるんでいる、または弓なりに反っている場合は、野地板が劣化して屋根材の荷重に耐えきれなくなっているサインです。
③ カビやシミ
野地板に黒っぽいシミやカビが見られる場合は湿気が原因で劣化が進んでいる可能性があります。カビが進行すると、野地板がもろくなり腐食につながります。
このような場合は、劣化が見られる部分の野地板だけを交換する場合や、一度すべて剝がしてから葺き替える(葺き替え工事)場合、そのまま野地板を重ね張りする場合など、状況や予算に応じた施工が重要です。
野地板の上に雨水や雪が屋根内部に侵入するのを防ぐ、
ルーフィングという防水シートを貼ります。
ゴムアスルーフィングや粘着性ルーフィングなど種類があり、屋根の形状や状況によって使い分けます。
「ルーフィングが切れている」という状態は、このシートに亀裂や破れが生じ、防水機能が低下していることをいいます。
雨水が直接屋根の構造部分やお家の内部に入り込む可能性が高まります。
切れる原因として、
① 経年劣化
ルーフィングの素材は最初は扱いやすく柔軟性に富んでいますが、時間経過とともに紫外線や温度変化を受け、硬化・脆化しやすくなり割れや切れ目が発生することがあります。
➁ 施工不良
施工時にルーフィングがきちんと重ね合わされていなかったり、しわやたるみができていたりすると、弱い部分ができてしまい、そこから劣化が進んでいきます。

ルーフィングが切れてしまうと、
・雨漏りの発生:雨水がルーフィングの切れ目から侵入し、下地材や野地板を濡らして腐食させ、雨漏りの原因になります。
・野地板の劣化:水分が浸透すると、野地板が湿気で腐り、強度が落ちます。
・カビの発生:湿気が溜まりやすくなるため、屋根裏や天井にカビが生える可能性がでてきます。
一般的に屋根の下地とは、この垂木・野地板・ルーフィングのことをいいます。
2. 屋根の仕上げ
ルーフィングを屋根全体に敷き終えた後、屋根材を下から順に葺いていきます。
瓦、スレート、最近選ばれる方が多い金属屋根(ガルバリウム)など、素材やメーカーによって多種多様な選択肢があります。
今回は、アスファルトを主成分とし表面に石粒が付着したシート状の屋根材「アスファルトシングル」、その中でも耐久性に優れ天然石のグラデーションが特徴である「アルマ」を使用しました。

屋根の形状に合わせて、役物などを取り付けて完成です✨
とっても簡単な説明となってしまいましたが、何かのお役に立てたら幸いです。
また随時、屋根のことについて更新していきます😊
ASUMI YANETEN
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